最新記事
ブログ内検索
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
久しぶり!
No.117 平成26年2月3日(月)
先日、学生時代にお世話になった方と久しぶりの再会を果たしまし
た。秋田には出張で来られたのですが、私と会うためわざわざ前日
に秋田入りしてくれました。お忙しい中、ありがとうございます。
実は一度、当ブログ(No.6)に登場している方です(ミッフィーが
好きな方なので、以下、親愛の情をこめてミッフィーさんと呼ばせ
ていただきます)。
何年振りでしょう。会った瞬間はさすがに少し照れくさかったもの
の、お互いの近況を報告した後は、昔のように取り留めもなく様々
な話を。時事通信本社の部長職を務める博識な方ですから、話題は
豊富です。
お互いに、漱石と落語の関係(『三四郎』における柳家小さん評な
ど)や、太宰の短編「ダス・ゲマイネ」におけるヨーゼフ・シゲティ
評を突き合わせ、一流の人間の持つ審美眼の鋭さを確認したり、ユダ
ヤ人哲学者ハンナ・アーレントによるアイヒマン裁判の手記の話は、
ホロコーストに関与した自身の行為を「命令に従っただけ」とする
アイヒマンの証言を切り口に、組織における個人の役割やあり方に
ついてのテーマへと展開したり。
また、劇作家平田オリザ氏の話を引用しながら解説してくれた「会
話と対話の違い」は大変勉強になりました。
思い起こせば、ミッフィーさんと初めてお会いしたのは、英会話を
通じてでした。インストラクターを交えたフリートークの場に、カ
ーリング(トリノ・オリンピックにより、カーリングに注目が集ま
っていた頃でした)の解説本を持ち込み、カーリングの面白さにつ
いて熱心に語っていた姿を思い出します。
興味を持ったらひたすら真っ直ぐに。その熱い姿勢は全く変わって
いませんでした。
そして、公平な考え方も。
久しぶりに遠慮なく「対話」を楽しめました。
あの頃より、少しは大人になった私を見せることができたでしょうか。
う~ん、たぶん無理だったと思います(反省・・・)。
会った瞬間から、懐かしさと嬉しさで、完全に学生時代の感覚に戻
ってしまいました。
生意気なことばかり言っていた当時の私に対し、大きな体と寛容な
心で接してくれたこと、今でも本当に感謝しています。
夢もうかがいました。
ミッフィーさんならきっと叶えられるでしょう。
応援していますよ。
また会える日を楽しみにしています。
今朝のお供、
エリック・クラプトン(イギリスのミュージシャン)の曲「Tears in
Heaven」。
(佐々木 大輔)
- HOME
- Prev:クラウディオ・アバドのこと
- Next:『『論考』を読む』を読む