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司法書士 田口司法事務所 スタッフブログ

 

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師弟愛

No.101  平成25年5月7日(火)
 
5月5日、東京ドーム。超満員の観客が見守る中、長嶋茂雄巨人軍
終身名誉監督と、巨人軍や大リーグのヤンキース等で活躍した松井
秀喜氏に国民栄誉賞が授与されました。国民栄誉賞が首相官邸以外
の場所で授与されたのは、今回が初めてのことだそうです。
 
授与式に先立って、松井秀喜氏の引退式が行われました。スピーチ
の中で松井氏は、「二度とここに戻ることは許されないと思ってい
た」という気持ちを吐露。当時、これだけの決意と覚悟をもって渡
米したことがわかり、今さらながらに胸が熱くなりました。
スピーチを終えた松井氏を、おそろいのスーツ姿の長嶋監督が出迎
えます。「一緒の格好で」というのは松井氏からの提案だったそうで
すが、ヤンキースをイメージさせるピンストライプのシャツは、長
嶋監督の計らいでしょうか。
 
続いて行われた授与式。長嶋監督の背筋の伸びた美しい立ち姿は、
本当にダンディでした。報道によると、病気をしてからの9年間で
長嶋監督がリハビリを休んだのは、たったの2日だけとのことだそ
うです。リハビリというよりトレーニングと呼ぶ方がふさわしいく
らいのプログラムによって鍛えられた体は、スーツに包まれていて
もよくわかりました。
松井氏は、巨人軍とヤンキースという名門チームで長きにわたり主
軸を務め、功成り名遂げた選手でありながら、「誇れることは、素晴
らしい指導者、チームメイト、ファンに恵まれたこと」という驕る
ことのない感謝のスピーチには、涙腺が緩むとともに人格者として
の素晴らしさに心から感服しました。
 
最後の始球式は、ファンが一番楽しみにしていたイベントではなか
ったでしょうか。
「4番、サード、長嶋茂雄。背番号3」のアナウンス(できれば「長
嶋」の方がよかった・・・)と地鳴りのような歓声に導かれ、ユニ
ホーム姿の長嶋監督がバッターボックスに向かいます。バットを持
つのは左手一本とはいえ、打つ気満々の構えは現役時代そのもの。
内角高めに浮いたボールにバットは空を切りましたが、力強いスイ
ングには、「ボールを打てるまでに回復した姿をファンに見せたかっ
た」という気持ちと、野球人としての本能が宿っていました。
 
本物のスターの輝きを見ることができた素晴らしいセレモニーでし
た。松井氏が師の後を継ぎ、再び巨人軍のユニホームを着る日が来
ることを楽しみにしています。
 
 
今朝のお供、
吉井和哉(日本のミュージシャン)の『After The Apples』。
ライヴの興奮を思い出しながら。

                       (佐々木 大輔)
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