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『『論考』を読む』を読む
No.116 平成26年1月20日(月)
すっかり「時機に後れ」てしまいましたが、昨年読んだ本の感想を
今のうちにアップしておきます。
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』(『論考』)は、彼が2
9歳の時に執筆した著書で、20世紀における最も重要な哲学書と
して
そこで今回の(再々?)挑戦は、野矢茂樹著『ウィトゲンシュタイ
ン『論理哲学論考』を読む』を座右に置いて取り組むことにしまし
た。
ウィトゲンシュタインは、『論考』の執筆終了をもって、哲学の問
題は全て解決されたと考え(のちにこの考えは彼自身が否定するこ
ととなりますが)、哲学の世界からいったん身を引き、もともとな
りたかったという小学校教師となります。
事実、ウィトゲンシュタインの生前に出版された著書は、この『論
考』と『小学生のための語彙集』(小学生用の辞書)だけです。
さて、件の『『論考』を読む』は、野矢教授の他の著書にもみられ
るとおり(私は野矢教授の著書が好きで、法科大学院入試の準備の
際にもお世話になりました)、柔らかく、時にユーモアのある語り
口で、読みやすく書かれてはいますが、入門書としてお茶を濁した
ものではありません。
危険なのは、その読みやすさゆえ、『論考』を理解したつもりにな
るところ。また、本書の後半では、野矢教授独自の主張を展開して
いる部分も多々あることから、あくまでも野矢教授の解釈による
『論考』として受け止める必要があるのかもしれません。
残念ながら、今回も私は本体の『論考』について、ここで語ること
ができるだけの理解は叶いませんでした。
それでも、時をおいてまた挑戦したくなる魅力から逃れられそうに
ありません。
今朝のお供、
Maroon 5(アメリカのバンド)の『IT WON’T BE SOON BEFORE
LONG』。
それにしてもヴォーカルのアダムの声には色気がありますねえ。
(佐々木 大輔)