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大鵬
No.96 平成25年2月4日(月)
先日、幕内最高優勝32回を誇る昭和の大横綱、大鵬が亡くなりま
した。秋田の老舗「菓子舗榮太楼」さんからお嫁さんをもらったこ
ともあって、秋田にもゆかりのある方でした。
未だ歴代1位の座を譲らない優勝回数や2度の6連覇など、数々の
記録を打ち立てた功績を称え、国民栄誉賞の授与が内定しています。
当然のことながら人気も絶大で、当時、通商産業省(現経済産業省)
の官僚だった堺屋太一氏が記者会見で使用した「巨人、大鵬、卵焼
き」(大鵬本人は好ましく思っていなかったとのことですが)のキャ
ッチコピーや、取組時間には銭湯から人が消えると言われたことな
ど、その人気ぶりを示すエピソードには事欠きません。
私は、大鵬の取組をリアルタイムで観たことはありません。過去の
VTRで触れることができるのみですが、懐の深さと柔軟な取り口
で、いつの間にか自分の流れに持ち込み、得意のすくい投げで勝負
を決する姿は、まさしく相撲の妙。
一方で、天才と呼ばれることを嫌い、常々「人より努力をしたから
強くなった」と話していたそうです。その華やかな功績を支える実
直な姿勢も、人々に好かれた要因だったのでしょう。
今年の初場所は、若貴なきあとの角界人気を支えた元小結高見盛の
引退など、他にも寂しい話題がありました。
それでも、「美しい横綱」は、大鵬から貴乃花を経て、現在の白鵬へ
と受け継がれています。もう少し先のことになるかとは思いますが、
この系譜に連なる新たな横綱の誕生をゆっくり待つのも、相撲ファ
ンの楽しみですね。
今朝のお供、
ドナルド・フェイゲン(アメリカのミュージシャン)の『The
Nightfly』。
音はもちろんのこと、ジャケットデザインが大好き。
週末(できれば土曜日)の夜、アナログ盤のジャケットを眺めなが
ら、ウイスキー片手に聴きたくなる名盤です。
(佐々木 大輔)
先日、幕内最高優勝32回を誇る昭和の大横綱、大鵬が亡くなりま
した。秋田の老舗「菓子舗榮太楼」さんからお嫁さんをもらったこ
ともあって、秋田にもゆかりのある方でした。
未だ歴代1位の座を譲らない優勝回数や2度の6連覇など、数々の
記録を打ち立てた功績を称え、国民栄誉賞の授与が内定しています。
当然のことながら人気も絶大で、当時、通商産業省(現経済産業省)
の官僚だった堺屋太一氏が記者会見で使用した「巨人、大鵬、卵焼
き」(大鵬本人は好ましく思っていなかったとのことですが)のキャ
ッチコピーや、取組時間には銭湯から人が消えると言われたことな
ど、その人気ぶりを示すエピソードには事欠きません。
私は、大鵬の取組をリアルタイムで観たことはありません。過去の
VTRで触れることができるのみですが、懐の深さと柔軟な取り口
で、いつの間にか自分の流れに持ち込み、得意のすくい投げで勝負
を決する姿は、まさしく相撲の妙。
一方で、天才と呼ばれることを嫌い、常々「人より努力をしたから
強くなった」と話していたそうです。その華やかな功績を支える実
直な姿勢も、人々に好かれた要因だったのでしょう。
今年の初場所は、若貴なきあとの角界人気を支えた元小結高見盛の
引退など、他にも寂しい話題がありました。
それでも、「美しい横綱」は、大鵬から貴乃花を経て、現在の白鵬へ
と受け継がれています。もう少し先のことになるかとは思いますが、
この系譜に連なる新たな横綱の誕生をゆっくり待つのも、相撲ファ
ンの楽しみですね。
今朝のお供、
ドナルド・フェイゲン(アメリカのミュージシャン)の『The
Nightfly』。
音はもちろんのこと、ジャケットデザインが大好き。
週末(できれば土曜日)の夜、アナログ盤のジャケットを眺めなが
ら、ウイスキー片手に聴きたくなる名盤です。
(佐々木 大輔)
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