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司法書士 田口司法事務所 スタッフブログ

 

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オペラという媚薬

No.90  平成24年11月12日(月)
 
来年の話をすれば鬼が笑うと言いますが、そろそろ始めても許され
るのでは?
 
ということで、さっそく来年の話をしますと、2013年は、オペ
ラ史に名を刻むヴェルディとワーグナーの生誕200年を祝うアニ
バーサリー・イヤーです。イタリアオペラとドイツオペラを代表す
るこの両雄は、奇しくも同じ年(1813年)生まれ。来年はオペ
ラ好きにはたまらない1年になりそうです。
 
オペラは、歌、演技、演奏、演出等全てを楽しめる総合芸術です。
昔は、オペラと言えば歌手の時代でした。指揮者が誰であるか、演
出がどうであるかといったことは二の次で、観客の関心は専らスタ
ー歌手。
もちろん、歌手の歌声に酔い、拍手喝采する楽しみは今も変わりあ
りませんが、カラヤンが帝王と呼ばれる存在になった頃から、オペ
ラは指揮者が主役の時代に入りました。告知ポスターには「カラヤ
ンの○○」「クライバーの○○」と謳われ、上演そのものにも指揮者
が最も強い権力を持っていた時代です。
では現在はどうかというと、歌手も指揮者も、演出に合わせて音楽
を作っていくことが求められているらしく、演出の時代と言われて
いるようです。一般的には、演出について保守的なアメリカよりも、
ヨーロッパの歌劇場での方が、前衛的な音づくりのオペラに接する
機会が多そうです。
 
ただ、オペラはなかなかとっつきにくくて・・・という方もいらっ
しゃるでしょう。
そこで、私がお勧めするのは、ヴェルディの『椿姫』、プッチーニの
『トスカ』あるいは『ラ・ボエーム』です。これらのオペラは、音
楽も内容も分かりやすく、上演時間も2時間ほどですから、映画感
覚で観ることができますし、良いDVDもたくさん発売されていま
す。
そして少しオペラに慣れてきたら、ワーグナーやR.シュトラウス、
ベルクなどのオペラに進んでみてはいかがでしょうか。
 
最後に。イタリアオペラは社交的な人が好み、ドイツオペラは思索
的な人が好むとよく言われます。皆さんはどちらのオペラを好むの
でしょう。
 
 
今朝のお供、
The Beatlesの『HELP』。
ワーグナーがオペラ『トリスタンとイゾルデ』で効果的に用いた倚
音(いおん。ある音符にくっついてそれに先だって奏される音)が、
このアルバム収録の名曲「Yesterday」でもさりげなく使われてい
るんですよ。

                       (佐々木 大輔)
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ロンドンオリンピック

No.83  平成24年8月6日(月)
 
連日、日本選手のメダルラッシュに沸いていますね!皆さん、寝不
足になっていませんか?
各競技に触れているときりがなくなってしまうので、今回のブログ
では、開会式について書くことにします。
 
映画『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』など
の作品で知られるダニー・ボイル監督が総合演出を、映画でもボイ
ル監督とタッグを組む盟友UNDERWORLD(イギリスの音楽グルー
プ)が音楽監督を担当した開会式。
全編にわたって披露されたTHE BEATLES、THE ROLLING
STONES、デヴィッド・ボウイ、LED ZEPPELIN、QUEENから
MUSEやARCTIC MONKEYSといった21世紀のバンドの曲まで、
綺羅星の如き音楽メドレーは圧巻でした。
サイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団の演奏に紛れ込んだ、ロー
ワン・アトキンソン扮するMr.ビーンにも笑わされましたね。
 
開会式を締めくくったのは、ポール・マッカートニーによる「HEY
JUDE」。音響トラブルを避けるため、当初は口パクを提案されてい
たとか。しかし、後日、ポール自身がツイッターで「口パクの提案
を拒否し、生で演奏した」と明かしたとおり、御年70歳にして生
演奏にこだわるロック魂を見せつけ、最後は選手も観客も一体とな
った大合唱で大団円を迎えました。
もともとはジョン・レノンの息子を励ますために作曲された「HEY
JUDE」の歌詞、「君がやるべきこと~君ならできる」、奇しくもオ
リンピックにぴったりでした。
 
ロック音楽ファンの私には、ロック音楽が文化として認められ、こ
んなにも市民権を得ていることに感慨深いものがありました(ピス
トルズの曲「GOD SAVE THE QUEEN」が使われたのには驚きまし
たが)。
 
オリンピックも後半戦。まだまだ楽しみな競技が目白押しです!
 
 
今朝のお供、
DEEP PURPLE(イギリスのバンド)の『MACHINE HEAD』。
ジョン・ロード氏のご冥福をお祈りします。

                       (佐々木 大輔)

ドビュッシー

No.82  平成24年7月23日(月)
 
今年は作曲家ドビュッシーの生誕150年のアニバーサリー・イヤ
ー。魅力的なCDがたくさん発売され、ドビュッシーの熱心な聴き
手とはいえない私にとっては、ドビュッシーを知る良い機会になり
そうです。
 
ドビュッシーといえば、「亜麻色の髪の乙女」(『前奏曲集第1巻』
収録)や「月の光」(『ベルガマスク組曲』収録)といったピアノ
曲、フルートの奏でる気だるい旋律が印象的な『牧神の午後への前
奏曲』などは、きっと皆さんも耳にしたことがあるでしょう。
 
数ある名曲の中で、私が惹かれるドビュッシーの作品は、彼が完成
させた唯一のオペラである『ペレアスとメリザンド』です。
私はこのオペラを、専らブーレーズ指揮コヴェントガーデン王立歌
劇場管弦楽団のCDで楽しんでいますが、ひんやりとして怜悧な演
奏は、霧の立ちこめる森を彷徨うようなというよりも、森の中にひ
っそりと在る澄み切った泉に身を浸すような感触があります。
もう一曲挙げるとすれば、『夜想曲』。こちらは気分によって聴く
演奏をかえますが、ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団の
演奏で聴くと、陰影が濃厚で、まるでレンブラントの絵画を観るよ
う。
 
クラシック音楽を聴く楽しみのひとつに、同じ曲を様々な演奏で聴
き比べることが挙げられます。
アニバーサリー・イヤーを機会に、他の演奏でも『ペレアス』を聴
いてみようと思っています。
 
 
今朝のお供、
桑田佳祐の『I LOVE YOU‐now & forever‐』。
10年振りのベスト盤。サブタイトルどおり、過去の名曲に加え、
今を象徴する新曲5曲が収録されています。新曲のうち少なくとも
2曲は、彼の新たな代表曲になるのではないでしょうか。

                       (佐々木 大輔)

たまにはゆったりと

No.67  平成23年9月5日(月)
 
台風が接近中ということで、この週末は出かけるのを取り止め、
代わりに、「積ん読」ならぬ「積ん聴」状態になっていたCDを聴い
て過ごすことにしました。
 
最初に聴いたのは、最近気になるピアニストのひとり、ユジャ・ワ
ンの演奏でストラヴィンスキー作曲『ペトルーシュカ』他が収録さ
れたCDです。『ペトルーシュカ』はおそらく技術的に最高難度を誇
る曲と思いますが、彼女の余裕ある演奏からは、この曲の技術的な
難しさを一切感じません。躍動感があり、人形たちが楽しそうにく
るくる踊っている様子が伝わってきます。
 
次に、やはりお気に入りのピアニストであるアンスネスの演奏でラ
フマニノフ作曲ピアノ協奏曲第3番と第4番。派手な仕掛けは全く
ない正統派の演奏で、バックを務めるパッパーノ指揮ロンドン・フ
ィルの演奏共々充実のひとこと。
新潟に住んでいた頃、アンスネスという名前すら知らずに彼の演奏
会へ行った時のことを思い出します。その時の感動が未だに私の中
に残っていて、彼のCDを聴くたびによみがえります。
 
続いて、以前テレビでN響との共演を観てから気になっていたチェ
リスト、ミュラー=ショットによるドビュッシー作曲チェロ・ソナ
タ他を。なめらかで飾らないチェロの音は、まさに私の好みにぴっ
たり!個性を売りにしているタイプではないようで、聴き終えた後
も「お腹いっぱい」となるわけではなく、思わず「おかわり」をし
たくなるような演奏でした。
 
最後は、バティアシヴィリのヴァイオリンでショスタコーヴィチ作
曲ヴァイオリン協奏曲第1番。たっぷりとした美音で集中力高く弾
き切る姿には、「襟を正して聴かなくては」と思わされてしまいます。
 
たまにはゆったりとした気分で、日ごろの疲れをとるのも良いこと
ですね。
 
 
今朝のお供、
JAY-Z&カニエ・ウエスト(アメリカのミュージシャン)の
『Watch The Throne』。
私はあまりヒップホップ音楽を聴かないのですが、このふたりがコ
ラボレーションするとなれば話は別です。
金ピカのCDジャケットに負けない豪華なゲストをフィーチャーし
て、破壊力抜群の音楽がスピーカーから飛び出してきます。

                      (佐々木 大輔)

お久しぶりです

No.59  平成23年7月11日(月)
 
こんにちは。ご無沙汰しておりました。
また今日からお付き合いよろしくお願いいたします。
 
秋田は暑い日が続いていますね。
暑いのが苦手な私は、こう暑くなってくると、なかなか好きな音楽
にもゆったりと浸れなくなってしまいます。
そこで、仙台時代に素敵な音楽をたくさん教えていただいた方へメ
ールをしたところ、「モーツァルトの室内楽曲などはいかがでしょ
う」とのアドバイス。中でも「ピアノと管楽のための五重奏曲」が
おすすめとのこと。残念ながら、その方が紹介してくださった演奏
家のCDは我が家に無かったのですが、代わりにグルダのピアノと
ウィーンフィルハーモニー管楽アンサンブルによる演奏で楽しむこ
とにしました。
 
モーツァルトの音楽とともに、カズオ・イシグロの小説『日の名残
り』を読んで過ごしました。
旅に出た主人公が、その道すがら執事としての過去を振り返る様子
を、静かに描いています。読みさしのため、どのような結末が待ち
受けているのかはまだ分かりませんが、抑制の効いた描写には、か
けた音楽の音量を上げると壊れてしまいそうな繊細さが満ちており、
先を急がず、描かれている品格ある世界を少しずつ味わう方が良さ
そうです。
 
しおりをはさみ、本から顔をあげると、素敵な夕焼けが広がってい
ました。部屋にもオレンジ色が溢れる中、もう一曲、モーツァルト
のクラリネット協奏曲をプリンツのクラリネット(ベーム指揮ウィ
ーンフィル)で聴いているうち、私の休日も暮れていきました。
 
 
今朝のお供、
FOO FIGHTERS(アメリカのバンド)の『WASTING LIGHT』。
いまどき珍しくアナログで録音されたアルバムです。
その証拠に?CDにはマスターテープの断片がオマケとして封入さ
れていました。
NIRVANA(ヴォーカリストが在籍していたバンド)という大きな過
去を乗り越えて前に進もうという気迫が、「WALK」という曲から伝
わってきます。

                      (佐々木 大輔)
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